きっと旅に出たくなる BMW 3シリーズ グランツーリスモ

BMW3シリーズといえば、セダンボディーやクーペボディ、セダンをベースにしたワゴンタイプなどがあります。このラインナップの中に、グランツーリスモというちょっと異色なモデルがありますが、このモデルの魅力に迫ってみます。

グランツーリスモのデザイン

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BMW3シリーズのラインナップの中にあるグランツーリスモとは、いったいどんなタイプの車なのでしょうか。これはセダンが4ドア、クーペが2ドアなのに対して、5ドアのレイアウトデザインとなっています。5ドアといえば、ワゴンタイプの「ツーリング」というモデルもありますが、ワゴンタイプとは違い、後部座席からトランク部分が、なだらかに傾斜しているのが特徴です。このデザインによって、セダンタイプに比べて大きなラゲッジスペースを有し、後部座席のヘッドクリアランスに余裕が生まれるという利点が生まれています。またラゲッジスペースだけでいえば、ワゴンタイプのレイアウトの方が有利になりますが、外観のスタイル面において、セダンやワゴンでは表現できない、流麗でエレガントなスタイリングを手に入れることができます。仕事での使用を考えれば、セダンのようなカチッとした雰囲気が求められるでしょうし、積載量などを求めればワゴンが選択肢となりますが、グランツーリスモは、それらのシガラミを一切気にせず、気が向いたときにフラッと旅に出てしまう、ちょっと大人の余裕のような雰囲気をまとったモデルだと言えるでしょう。

グランツーリスモの実力

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BMW3シリーズグランツーリスモには、3種類のエンジンが用意されています。2L直列4気筒をターボで加給する320iというモデル、同じエンジンをさらに高性能化させた328i、3L直列6気筒をターボで加給する335iの3種類のパワーユニットです。どのエンジンを選択しても、長距離を速く快適に移動する、グランドツーリングという目的を十分にはたしてくれますが、特に注目なのは6気筒モデルです。BMWの作るエンジンは、昔から吹けがよく、どこまでもよく回るエンジンとして、世界中で知られたエンジンですが、その中でも6気筒モデルは、絹のように滑らかに回ることから「シルキーシックス」と呼ばれ、同社のクラフトマンシップが色濃く反映されたものです。
またもう一つ注目すべき点が、ボディサイズでしょう。3シリーズのツーリングワゴンに対して、全長で200ミリ、ホイールベースで110ミリ、全高で50ミリ大きな車体は、高速走行において、抜群の直進安定性を誇っており、その安定性から長い距離の移動になればなるほど、ドライバーや同乗者の快適性の高さに驚かされることでしょう。

旅に出ずにはいられない車

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BMW3シリーズのグランツーリスモは、これまで述べた以外にも様々な魅力がちりばめられています。たとえばツーリングというモデルよりも、後部座席の膝元スペースが70ミリも拡大されている点、リアシートに15段階のリクライニング機能を持たせている点や3分割可倒式となっている点、両手がふさがった状態でも足元の操作でトランクを開閉できるスマートオープナー機能など、数え上げればきりがありません。そしてそのどれもが、長距離移動、つまり旅に出たくなるように仕向けられた演出のようでさえあります。
恋人と二人で、ちょっと長めの北海道旅行へ、また気の合う仲間たちと箱根へゴルフ旅行、また大切な家族を乗せてキャンプに行くようなアウトドアシーンなど、さまざまな旅の形態がありますが、そのどのシチュエーションにおいても、このグランツーリスモであれば、快適な移動を約束してくれるでしょう。しかもそのどの場合においても、このグランツーリスモだけが持つ優れたデザインのおかげで、常にスタイリッシュでエレガントな雰囲気が演出されることは間違いありません。