クリーン&ハイパワー BMW ActiveHybrid 3の魅力

BMW3シリーズアクティブハイブリッドは、同社が満を持して世に送り出したハイブリッドモデルです。3リッターターボエンジンにモーターアシストがついたこのモデルは、単なるエコカーではない、魅力たっぷりの車です。

動力性能についての魅力

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まず動力性能面での魅力として、ベースエンジンが直列6気筒になっていることが挙げられます。車好きなら知っている人は多いと思われますが、BMW社は、その部品の品質や組み立て精度の高さから、非常に滑らかに回るエンジンを作ることで有名です。なかでもその6気筒モデルは「シルキーシックス」と称されるほどの官能的なエンジンなのです。これが世の中の流れに沿って、ダウンサイジングターボエンジンが主流となり、同社でも6気筒モデルは次々と姿を消しています。したがってこの3シリーズのアクティブハイブリッドのエンジンは、貴重な6気筒を味わえるモデルということになります。またこの素性の良いエンジンをターボで加給し、さらにはモーターアシストが加わっているので、そのパフォーマンスは他のハイブリッドカーとは一線を画します。トータルで306馬力を誇るエンジンですから、発進はスムーズそのもので、アクセルペダルに足を乗せる程度で、上品に且つしっかりと加速をはじめます。さらに踏み込めば、ターボの加給も始まり、BMWのスポーツマインドを存分に感じさせる強烈な加速を見せてくれます。しかも車重が1.7トンもある同車を軽々と引っ張る動力性能は、まさにこのモデルの第一の魅力です。

乗り心地についての魅力

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BMW3シリーズアクティブハイブリッドに限らず、同社のサスペンションやブレーキ、シャーシ性能は、他の自動車メーカーからお手本とされるほどの見事なものです。これらによってもたらさせる乗り心地は、日本車でいうところの「良い乗り心地」とはちょっと方向性が違い、路面の凹凸をしっかりと感じながら、それでいて決して不快感はなく、しっかりとした安心感を伴います。日本車の乗り心地を「フワフワ」とたとえるならば、こちらは「トントン、コツコツ」といった感触で、路面からのショックは感じるものの、カドのない丸みを帯びたような心地よいものです。特にこのアクティブハイブリッドに関しては、電気モーターとその動力となるリチウムイオンバッテリーを搭載する分、車重が重くなっているので、すべての車の動きがマイルドで重厚な味付けになっています。またあまり目立たない部分のブレーキについても、この車重の車をしっかりと安全に制動するだけのキャパシティーが備えられているのも注目です。このようにハイブリッドモデルといっても、単に燃費向上を追うのではなく、燃費も良く車としての性能も一流であることが、第二の魅力といえます。

静寂性とパッケージング

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BMW3シリーズアクティブハイブリッドの第三の魅力としては、静寂性とパッケージングがあげられます。もともとシャーシやボディの品質の高いBMW3シリーズは、高いボディ剛性を誇ることで知られ、それゆえ高い速度域でのコントロール性の高さなど、自動車としての基本がしっかりとした車です。またこういった車は、高い剛性とともに当然遮音性も高くなります。この遮音性にも優れた自動車に、ハイブリッドシステムが加わった車内の静寂性といえば、想像するのに難しくありません。特にモーター動力を積極的に使うモードを選択して走行すると、風切音とロードノイズがかすかに耳に届くだけで、静かで優雅な室内空間がつくり出されます。
さらにパッケージングについてですが、通常のモデルにはない、モーターとリチウムイオンバッテリーを搭載するにあたって、車内空間とトランクなどのラゲッジスペースがほとんど犠牲になっていないことも注目に値します。他のハイブリッドカーでは、トランクルームなどが犠牲になるケースが多いのですが、このアクティブハイブリッドに関しては、まったく気にならないレベルにその犠牲を抑えているあたりも隠れた魅力です。