元祖スポーツセダン BMW 3シリーズのライバルたち

世間一般の家庭が考える自家用車と言えば、日本車です。有名なのは、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研があります。お国柄、日本車は頑丈・安全で有名です。世界を覗けば、英国、伊太利亜、仏蘭西、独逸が有名どころです。今回は、独逸のBMW3シリーズ、メルセデスベンツCクラスを取り上げてみます。

独逸が生んだセダン。

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。BMWは「駆け抜ける歓び」をキャッチフレーズとして4座のセダン、しかもスポーツ志向の自動車を作り続けてきました。中でも、成功したとされる3シリーズが有名です。初代E 21からはじまり、現行車種はF 30となっています。名機と言われるストレート6(直列6気筒)が組み込まれていて、ユーザーの心をつかみました。先代の02シリーズから受けつがれたE 21は売れましたが、オイルショックの影響で有名な2002ターボの再来とされるハイパフォーマンスセダンを販売することができなかったのです。日本の販売では、トップモデル320 iが輸入されました。1982年に2代目のE 30が販売されました。このE 30になってD O H Cと言うエンジンが載せられ、一層走りにも磨きがかかりました。E 30からステーションワゴンも販売され、ユーザー層の拡大、使用用途が拡大しました。1990年になって、日本が平成に入ったくらいに3代目E 36が誕生。未だに根強いファンがいます。ボディサイズ拡大に伴い、伝統の丸形4灯から異形の4灯になりました。なかでも318ISは左ハンドルではあるものの、バランスが素晴らしく良く、ドラテク向上にはもってこいの1台であり、価格もお手頃です。
4代目E 46が誕生して、ラグジュアリーな傾向に動いてしまいました。もちろん、Mのバッチがついた車名は健在ですが。そこから、5代目E 92、6代目F 30はもはや昔のそこそこの値段で手に入る3シリーズではなくなってしまいました。

対抗するメルセデス。

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3シリーズの販売独走を阻止するのが、国内メーカー永遠のライバル?メルセデスベンツです。対抗馬は、Cクラスです。1993年に190シリーズの後継車種として産声をあげました。おむすび型のテールライトが特徴でありしっとりとしたボディフォルムです。2Lモデルから5.4Lモデルまであり、幅広いユーザー層の獲得を狙いました。メルセデスベンツのチューニングメーカーであるA M Gのモデルもあり、BMWでいうMスポーツ、と張り合うかたちになりました。A M GモデルはV 8マッスルパワーで対抗しています。ノーマル仕様でもスポーティな走りを味わえる3シリーズに対して、Cクラスはどちらかと言うと、ラグジュアリーサルーンとなっています。2代目が誕生し、デザインが一新されました。丸形の4灯でBMWを意識しているのか。このモデルから全車種にステーションワゴンモデルが選べます。3代目が登場する2007年。完成度は?クラスシリーズの中でも高くなっています。相変わらず、ラグジュアリーサルーンなのに変わりはないのですが、A M GモデルC 63が至高です。
4代目が登場する2013年。3シリーズと同様に価格が跳ね上がり高級スーパーサルーンとなり、世間一般には手の届かない車となってしまいました。

独逸が生んだ至高の車とは

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3シリーズ・Cクラスを簡単ではあるけれども、取り上げてみました。3シリーズの方が誕生は早いが、そこに追いついたCクラス。メルセデスベンツのマーケティング能力の高さが伺える。しかし、ユーザーが車は移動手段に過ぎないと言わない限り、BMWの方が優れている。ノーマルの320 iはタウンユースの次元でも「走り」を教えてくれるのはBMWが一枚上手です。MのバッチをつけたMシリーズは、ストレート6にチューニングを加え、サーキットユースとして使えます。もちろん、街乗りも大丈夫です。タウンユース、サーキットユース両方に言えることは振り回してナンボと言うことです。Cクラスと比べても、数十kg 320 iの方が軽くバランスがいい。バランスがいいということは、ドライバーに対して、安心感を与え、天候が悪くても安心です。ただ、残念なのは、5代目のE 92の時に320 iから6気筒モデルが外され、325 iからとなってしまいました。日本の税金で2Lまでが39500円で2 L超から45000円となり維持費が跳ね上がります。また、近年の環境に対しての配慮、コストダウン化で小排気量でターボを付けて補うダウンサイジングの波があり、BMWもその波に呑まれてしまいました。ストレート6はNAであり、サウンドがたまりません。その名機と言われたストレート6の音が新車で手に入る機会が減ってしまうのは残念です。