輸入車の大本命! BMW 3シリーズってどんなクルマ?

輸入車の大本命、Dセグメントの世界的ベンチマークであり続けるBMW3シリーズとはいったいどんな車なのか、そのエクステリア、インテリア、走行性能など、現行モデルの統括的な特徴を簡単に述べたいと思います。

大きく立派になった外観

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現行のBMW3シリーズ、F30型と呼ばれるこの車のエクステリアの特徴は一言で「カッコいい」と言えることでしょう。比較的低い位置に置かれたヘッドライトは薄くデザインされ、ボンネットは盛り上がりを強調しうねる様なラインを強調し、サイドのプレスラインは何かでえぐり取られたようなシルエットを描き、どこから見ても高級感があってカッコいいと言えるデザインに仕上がっています。
先々代のE46型や先代のE90型に比べても大きく立派に見えますが、日本の立体駐車場に入れられない事態を起こした先代の前期モデルの教訓を生かして、全長こそ95mm延長になったものの、日本仕様のみは全幅1800mmジャストに抑え、立体駐車場にも入れられるサイズに収めてきており「大きく立派になったと」いえども、日本での取り回しやすさにも考慮された大きさやデザインになっています。
そして、現行3シリーズから「デザイン・ライン」を導入しています。「スタンダード」の他に「ラグジュアリー」と「スポーツ」というキドニーグリルがメッキ仕上げやボディ同色仕上げになったり、バンバーの形状が違ったりといったちょっとしたエクステリアの違いをチョイスできるのも特徴です。

ドライバーの為のインテリア

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BMW3シリーズはFRレイアウトのため、エンジンの動力をリアタイヤに伝えるドライブシャフトを覆うセンタートンネルがある為、FFレイアウトの車に比べ室内はどうしても狭くなります。それを補うために車体サイズも大きくなってきているのですが、その恩恵を受けているのはもっぱらリアシートの居住空間です。運転席周りは多少窮屈さを感じる人もいるかもしれません。しかし、そこも短所ではなくむしろ長所になっているところがBMWのすごいところです。運転席側に少し傾いてレイアウトされているセンターコンソールや少しタイトな足回りのおかげで、ドライビングポジションやコーナー時の体のホールドが良くなったりと見た目だけではなく実際に車を走らせてからもスポーティな感じを与える車はそう多くありません。現行3シリーズはそう言った数少ないスポーツセダンの1台です。
また、エクステリア同様インテリアでも「デザイン・ライン」が導入されています。インテリアではインパネがウッド調やカーボン調になったりステアリング形状は同じですがステアリングなどにレッドステッチが入ったり等の違いをチョイスすることができます。

まさに、「駆け抜けるよろこび」

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BMWの走行性能を言い表すのにうってつけのコピーである「駆け抜けるよろこび」。現行3シリーズもまさにこの言葉にピッタリだと感じます。
いったいどんな風かと言いますと、BMW3シリーズは先々代のE46やさらにその先代のE36あたりまでは「5ナンバー」枠あたりのサイズであったためコンパクトなサイズともいえましたが、現行のF90は全長は初代5シリーズ、全幅は初代7シリーズとほぼ同寸なので、感覚からいうととてもコンパクトとは感じないサイズになっています。しかし、実際に走らせてみると「そんなに大きな車」には感じません。これは、「見切りの良さ」と「意のままにコントロール可能」と思わせる身のこなしの良さによるものです。BMWを運転すると、運転がうまくなります。ハンドルを切ったら切った分だけ曲がるし、パニックブレーキでもない限り急ブレーキを踏んでも挙動は乱れないしコントロールも可能です。下手なハンドルの切り方だと車がきれいに曲がってくれない。上手に回がれたのか止まれたのかが意識すれば分かる車です。車好きなら自分の思うように車を操れたら楽しくなります。現行3シリーズは一般の道路を走らせるのに丁度良いサイズと動力性能を持った車と言えます。