BMW 3シリーズを買った3つの理由

日本に輸入されている会社は数多くありますが、その中でも販売台数が多いBMW3シリーズ。Dセグメントにおける世界的ベンチマークですが、ライバルの追撃も激しく、このクラスは激戦区です。数多いライバルの中でどうしてBMW3シリーズを選んだのかを書いていきます。

購入の第一歩はイメージ

17211127096_3c2d37c909_z
BMW3シリーズを選んだ理由の一つはイメージが良かったからです。
車の購入にあたり、色々と比較検討する方は多いでしょう。当時、私が比較検討していたのは、BMW3シリーズとメルセデスベンツCクラス、そしてアウディA4でした。なぜその3車種だったのか。まず、国産(日本)車はそもそも対象外でした。この3車種と同価格帯の国産車はクラウンやシーマあたりですが、そもそもそのクラスの車を求めていなかったですし、国産車で購入候補に挙げるなら当時ならスカイラインくらいしかなかったです。しかし、当時のスカイラインとこの3車種とでは比較になることは無く、イメージが大きく違っていました。さらに、その3車種のなかでも、イメージは大きく違い、メルセデスベンツCクラスはやっとスポーツセダン的な要素を取り入れだしたばかりでイメージはどちらかというと「重厚」といった感じで、アウディに関しても「クワトロ」を積極的に使い始めたばかりでまだイメージが根付いていない状況でした。素のままで乗って運転が楽しく感じるスポーツセダンといえばBMW3シリーズの一択しかありませんでした。

スポーツセダンの個性

bmw5
イメージ的には良くても、実際に試乗するまでは判断がつかないのが普通です。実際に試乗は何回かしました。そして、何回か乗れば大体の感じはつかめます。メルセデスベンツCクラスに初めて試乗したとき感じたことは「1つの塊に包まれている」ような新しい感覚でした。重いアクセルにしっかり切らなければ曲がらないハンドルですが、一度走り出せばドシッとした安定感に包まれています。アウディA4に初めて試乗したときに感じたことは、FFだけあって室内も広く比較的アクセルも軽くとても軽快だということです。非常に乗りやすかったのが印象的でした。そして、BMW3シリーズに初めて試乗したときは衝撃的でした。320に試乗しましたが、よく回るエンジンがその存在をドライバーに伝えドライバーの意志通りに働いてくれるように感じましたし、ハンドリングはクイックで車の挙動も安定しさらに乗り心地も良く快適でした。まさに、ドライバーとエンジンとサスペンションからタイヤに至るまでの感覚的な距離が非常に「近く」感じられ、エンジン音もロードノイズまでもが心地よい音量に思えました。
試乗した3車種とも、乗り心地がいい、室内が静か、運転しやすいだけではない何かを持っていましたし、それぞれのメーカーや車の強い個性を感じましたが、中でもBMW3シリーズが自分には好みに思える車でした。

イメージを裏切らないブランド力

bmw6
念願のBMW3シリーズを購入して感じたことは、「やっぱり、買ってよかった」ということです。
購入のきっかけは、まずは「イメージ」。次に「走りのフィーリング」でした。この車を運転すれば「こんなに楽しい時間を過ごせるし、所有する満足感も味わえる」と感じたことが、決して安くはない金額は支払うことに価値を見出せたからに他なりません。車を単なる移動手段でしか見ないならコストは安いほうが良いですし、所有しないことも有りです。しかし、所有することの満足感も得られるし、走らせて楽しいと感じさせてくれる車。それが自分にとってはBMW3シリーズシリーズでした。
当時、1シリーズはまだありませんでしたし、5シリーズはサイズも大きく価格もちょっと高すぎていました。7シリーズは5シリーズよりさらに大きくて高額でしたので選択肢には入りませんでした。Cクラスらアウディのクワトロもスポーティなイメージが定着してきました。今でしたら購入候補とし、だいぶ迷うことになりそうです。トヨタもイメージの重要性に気付いて「レクサス」ブランドを立ち上げISなどの高級スポーツセダンを出してきていますが、長い歴史に裏付けられたヨーロッパメーカーのブランド力にはまだ及びません。BMW3シリーズには購入前に思っていたことを裏切らない確かな技術力とグランド力がありました。