なぜBMW 3シリーズは「モテ車」なのか

若者のクルマ離れというフレーズをよく耳にしますが、女性の立場からの意見は少々違っているようです。実に8割以上の女性が、男性にクルマを所有していて欲しいというアンケート結果があります。その中でもBMW3シリーズが意外な人気を博しています。

モテ車としてのBMWの歴史

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かつて日本経済が、高度成長期の末にたどり着いたバブル期をご存じでしょうか。このバブル期には、ファッションにしても遊びにしても、とにかく派手で華やかなものがもてはやされており、自動車に関してもそうでした。とにかく女性にモテたい男性は、自家用車を持っていないことには話にならず、持っていたとしても国産車ではバカにされるというほどの雰囲気がありました。
そんな中でモテ車として人気を集めていたのが、ベンツやアウディといったヨーロッパブランドの車たちでした。さらにそのヨーロッパ車のなかでも、圧倒的な支持を得ていたのがBMWの3シリーズでした。スーツでビシッと決めて、颯爽とBMWを乗り回す男性がモテまくり、また男性はそれにあこがれた時代でした。
当時はステータス性にばかり注目が集まっていたこのクルマですが、もともとヨーロッパ車の中でも非常に高性能であったことから、バブル崩壊後も販売台数こそ低下しますが、人気車種として自動車業界に君臨してきました。そして車離れが叫ばれる世にあってもその人気はいまだ衰えておらず、モテ車としての歴史を、脈々と積み重ねているのです。

なぜBMWが人気なのか

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BMW3シリーズがモテ車としてもてはやされているのにはいくつか理由があります。まずは、今も昔も変わらないステータス性でしょう。それほど車に興味がない人たちにとっても、ビーエムやベンツ、アウディといえば、「高級車」や「高性能」といったイメージに加え、「社会的地位の高い人」や「成功者」といったプラスのイメージを与えることが大きいでしょう。
これに加えて、やはりこういったクルマは、燃料代や保険料、整備代などなど、維持するためにもそれなりの金額が必要となりますので、これを維持していること自体が、所有者の経済的な環境を物語っており、女性受けが良くなっているのです。お金ではないと言いながらも、お金はあっても困らないから、というのが本音のようです。
またこれらのイメージだけでなく、クルマ自体が魅力的であることも忘れてはいけません。滑らかに吹け上がり、上質なエキゾーストを奏でるエンジン、高いボディ剛性を誇るシャーシ性能、ドイツのアウトバーンで鍛え上げられたサスペンションやブレーキなどが一つになってもたらされる乗り心地やそのスタイリッシュなデザインも、人気の大きな理由でしょう。

間違いのないモテクルマの選び方

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ほかにはどんな車種が、モテ車として上がっているのでしょうか。具体的な名前をあげていくと、圧倒的に支持されているのがBMWで、ほかにトヨタプリウスやメルセデスベンツ、アウディなど、またトヨタランドクルーザーもモテ車にランクインしています。
意外な結果なのは、スタイルが良くステータス性も高そうなスポーツカーに関しては、支持率が低くなっていることです。特にオープンカーなども不人気だそうで、派手なものよりも、控えめで高級感や清潔感がある車種が好まれています。こういった傾向を踏まえると、スタイリッシュでステータス性もあり、性能も一流といったBMW3シリーズは、女性が男性に乗ってほしいクルマに対する要求を、うまく高次元でバランスさせたクルマといってもいいのかもしれません。
ただ最後に付け加えておかなければいけないのが、人気のクルマであれば全てOKではないということです。女性側からは、「クルマにお金をかけすぎているのは嫌だ」とか「改造車は恥ずかしい」などの意見もありますし、車内の清潔感や運転技術、マナーが悪いとすべてが台無しになってしまいますので、「人気車をサラリと乗りこなす」のがポイントです。